どうも、まんますです。
実はポケモンが好きです。
もちろん『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION 』も見に行きましたので今日はその感想。
『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION 』とは?
夏の恒例、劇場版ポケットモンスターの第22弾。1998年公開の第1弾『ミュウツーの逆襲』のフルCGリメイクです。
幻のポケモン「ミュウ」の遺伝子から人工的に作られた最強のポケモン「ミュウツー」が己の生まれた意味を疑問視し人間へ逆襲を決意するという中々に重いストーリー。
原点にして頂点と名高い『ミュウツーの逆襲』をリメイクするといういろんな意味でドキドキの映画。
私は誰だ
映画「ミュウツーの逆襲」より
此処は何処だ
誰が生めと頼んだ
誰が造ってくれと願った
私は私を生んだ全てを恨む
だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく
私を生み出したお前達への、逆襲だ
『ミュウツーの逆襲』公開当時の私は8歳くらい、映画館ではなく市民館で特別上映だった気がします。チラシをラミネートした下敷きが配られていて、長いことその下敷きを使っていました。
アニメを見て泣きそうになったのはこの時が初めてでした。
歴代のポケモン映画でも特に思い入れがある作品です。
そんなミュウツーの逆襲がリメイクされたなら見ないはずがありません!
リメイクに対する恐怖はありつつ、行ってきました!
コピーはオリジナルより強いのか
そもそもの作品もテーマの一つが後にその作品のリメイクで物議されるとはオリジナル公開時に誰が想像しただろうか…
映画同様オリジナルもコピー(リメイク)も世に生まれ出たらどっちも優劣つける必要はないと思うのです。
いくらオリジナルに思い入れがあろうが、純粋にリメイクを楽しむ人は楽しめる空気がいいと思っています。
私はこれが好きですでいいじゃないんですかね。
とは言いつつ、リメイク版に対しては批判的意見が多くなるのは仕方ないと思います。
リメイクするからには何かしら変えないわけにはいかないだろうけど、オリジナルへの思い入れがある人にはその書換えが嫌な人だっています。
今回も賛否両論ありますが、私としてはオリジナルと比較はしてしまうけど全然ありでした。
ストーリー自体には今回は触れませんが、以下オリジナルとの比較についてのざっくり感想です。
フルCGであることについて
サトシ達人間がCGになると違和感があるのは仕方ないとして、ポケモンは素晴らしかったです。
質感もあるし、モフモフ過ぎず、最初の方のピカチュウの濡れた時なんかリアルでした。
リザードンの炎も迫力あるし、全体的に技がキレイ。リザードンかっこいいー!
CGだと嵐や爆発の規模が激しくてトレーナーほんと命がけだなと心配になりましたが。
オリジナル視聴者の多少の懐古は許してね
リメイクしか知らない人には昔はドンファンはまだ未知のポケモンだったとかは言いたくなってしまう。
だって今の子が見るドンファンと私達が見ていたドンファンは確実に違う意味があったから。
新作にワクワクした気持ちは共有できたら嬉しい。
音声について
見に行く前、 私はここが一番のネックでした。
一般的にリメイク版って音声の撮り直しが多いですが、私声フェチでして。
当時の話し方の雰囲気とかよく覚えているので、ニュアンスが変わったら違和感を覚えるだろうなと不安でした。
なのでオリジナル通りミュウツーが市村さん、ミュウが山ちゃんであることを知って見に行くことを決めました。
まず、冒頭ナレーションが石塚さんで泣きそうでした゚(゚´Д`゚)゚。
ここは当時のをそのまま持ってきたんですね・・・!ありがとうございます!
ミュウツーの市村さん雰囲気そのまま!山ちゃんのミュウ最高!!
レイモンドもそのまま!
サカキはアニメ版でも鈴置さんが亡くなられた後交代されてるので三宅さんでしたね。CGになったらちょっと若返った感があります。
ジョーイさんも白石さんが引退されているので変わってましたね。
サトシ達以外の招かれたトレーナー(ソラオ、ウミオ、スイート)は変わってましたね。原作はソラオが古谷徹さん、ウミオは高木渉さんでした。当時は声優さんに興味を持つ前でしたが記憶によく残る声です。
古谷さんの「僕にはフシギバナのバナードがいる!」が好きだったのでここは少し残念。
そういえば金銀時代にバンギラスにギラードって名前つけようか悩んだ時期があったのですが、多分この影響だわ・・・!
演出の変更点について
冒頭のミュウの壁画が大分神秘的になりましたね。
オリジナルのやる気のない落書きみたいな壁画も好きでした。
城に向かうトレーナーが増えてましたが、たどり着けなかった=嵐に立ち向かう勇気もなかったという解釈だったので、実際に向かってたどり着かなかったトレーナーの安否が気になる…
ロケット団の渡し舟がバイキングからラプラスのペダル式ボートに。
ギャグ要素を入れようとしたんでしょうかね?他に大胆に変更できる部分がないので唯一のお遊び要素な気がします。しかもしっかりライフジャケット装備になってました。
最後のサトシとピカチュウのシーンはピカチュウがオリジナルよりメインになっていました。
いろんなポケモンの悲しむ声も聞きたかったかな。
で、結論どうだったのよ
オリジナルファンに最大限配慮したリメイク作品だと私は感じました。
フルCGという国内ポケモン映画としては初めての挑戦はオリジナルとリメイクを明確に分けるのに一役買っています。
オリジナルのファンに配慮した声優の起用、シナリオも演出もほぼそのまま。
これをアニメーションでやったら「わざわさリメイクする意味は?」となりかねなかったでしょう。
敬遠されがちなフルCGを過去最大のヒット作でカバーしたことで、私としては違いをすんなり受け入れられたし、オリジナルを思い起こしながら「そうそう、ここはこうだった!」と二倍楽しんで見ることができました。
オリジナルの時に子供だった人が、今作では親になって子供と見た人もいるんでしょうね。
エンディングの「風といっしょに」は大人になってから聞くとくるものがあります。
名作が新しい世代に引き継がれたという意味でこのリメイクは意味があるものだったと思います。
EVOLUTIONの鑑賞をきっかけにオリジナルを見る人もいるかもしれないし、世代を越えてミュウツーの逆襲で盛り上がれたら素晴らしいじゃないか。
そして、私は一つ期待していることがある。
テレビ放送時には是非オリジナルの完全版部分を追加して当時のテレビ放送のリメイクも実現して欲しい。
アイツーと子ミュウツーと御三家のシーン大好きなの・・・!
EVOLUTIONしか見てない人にも是非見て欲しいの・・・!
オリジナルの『ミュウツーの逆襲』も見たくなったので
昔録画したDVDを探しています。
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