どうも、まんますです。
台風19号で避難しましたが無事に戻りました。
台風19号により多摩川が氾濫する恐れがあったため、避難しました。
ただ、避難までにかなり時間を要しましたので、避難するまでにどういう心境だったのか記してみました。
避難勧告レベル4が出て
神奈川の川崎市には午前10時には 避難勧告のレベル4が出ていました。
私の住んでいる地域はハザードマップ上、2日で600ミリの雨が降ると3~5mの浸水の地域だったため、氾濫したら1階は沈むことはわかっていました。
でも、避難はなかなか出来ませんでした。正直すぐにでも逃げたい気持ちはあったのですが、要介護者と猫がいることで、避難をかなり躊躇いました。
市の防災のサイトには避難所にペットを連れてきてもいいと記載がありましたが、中に連れていけるのか、連れて行ってもケージ内でトイレは出来ないし、リードもなかったので万が一逃げ出したらどうしようという思いと、かなりびびりで高齢なので、連れて行ってストレスで体調を崩すことが心配でした。
祖母も認知症で介護が必要であり、問題なく避難所で過ごせるのかも心配でした。
また、レベル3の高齢者等避難開始が出ることなくいきなりレベル4が来たので(もしかしたら出てたのかも知れないけどスマホの通知はレベル4からでした)、移動するタイミングを逸したというのもあります。実際雨風の強い中車椅子を押して荷物を持って移動するのはかなり大変になると思います。
もう一つ避難を躊躇った理由に、警報が出た時に市の防災ポータルサイトで発表された一番近い避難所が事前に調べていた洪水用の避難場所ではないこともありました。
市の体育館なので、2階にはキャットウォーク程度しかないような記憶があり、多摩川が氾濫したら家の方が安全な気さえしました。少し離れた小学校は4階か5階くらいまであったはずなので確実に安全でしょうが、祖母は90歳を越えているので移動で濡れた身体で充分な休息が取れない環境になったらそれこそ肺炎になったり命に関わるかもしれないと思いました。
高まる不安
レベル4が出てからは気が気ではありませんでした。
多摩川の定点カメラと水位を記録しているサイトが更新される10分毎に見て、本当に自宅で待機するのが安全なのか避難したほうがいいのかと悩みました。
何も手に付かず、ニュースと防災情報のサイトとTwitterをひたすら見ながらどうするのがいいのか悩みました。
父と母は最初は割りと楽観的でした。世田谷側のが堤防が低いから最悪川崎側が決壊するのはまだ時間がかかる、もし氾濫しても2階に避難すれば大丈夫だろうと。
でも、ハザードマップは2日間で600ミリ降った時の想定で3〜5メートルの浸水なのです。箱根では800ミリとの報道もあり、もし同じ規模の雨が降ったら2階すら危ういと思いました。
ひとまず、目の前の最寄り駅である田園都市線を見に行きました。田園都市線は高架に駅があるのでそこに駆け込めば命は助かると思ったのです。
幸いにもシャッターが閉まらないタイプの駅だったので入口の立入禁止テープを跨げは入れそうでした。万が一の時は駅員さんに止められても不法侵入罪になっても殴って傷害罪を起こしてでもここに逃げ込もうと思いました。
命かかるとそうまで考えてしまうのだから人間(とういか自分)って怖いなと思いました。
ただ、それは最悪の想定なので避難するなら皆で避難しなければと金曜日にダウンロードしたハザードマップを見せ、このままだと家全体が沈む可能性すらあることをとにかく伝えました。
それでも、父は恐らく逃げないことがわかりました。(避難生活のような集団の中で我慢をすることができない人なんです)
母も祖母をどうすればいいか悩んでいました。私も猫を連れて行くか、家で共に最期を迎えるべきか悩みました。
それでも私は助かりたかった
本当に薄情で人で無しだと思うのですが、16時半頃に最終的に私は一人でも避難する決断をしました。
氾濫が間近に迫る多摩川の情報を見ていると死ぬまでのカウントダウンをされているようで不安で気が狂いそうだったのです。水が迫ってきて孤立した時のことを考えると怖くて仕方がありませんでした。
家族に「私は一人でも逃げたい」と告げて非常袋を持ち出しました。家族を見捨てる身勝手さに涙が出そうでした。私の言葉を聞いて母もようやく避難する方向で動き出しましたが、父の考えは変わりませんでした。
そこで、祖母と猫を父に託しました。危ないと思ったら駅に祖母と猫を連れて行くよう何度も念を押しました。
(正直、猫を託さないと万が一の時に諦めて死ぬんじゃないかと思いました)
母は祖母を残すならやはり残ろうかと言い出しましたがもう私は避難することは確定していて、最寄りの洪水用の避難所でない避難所に逃げるか確実に安全な少し離れた小学校に逃げるか考えていました。
そんな時、上司から電話が来て、どちらの避難所に行くべきか迷っていると伝えたところ
、車で迎えに行くから会社に来いと言われました。
数十分で着くと言われたので、迷う母を「もう迎えに来ちゃうから」と半ば強引に連れて行きました。
私が避難するまでの過程は以上です。
本当に多摩川が大規模に氾濫していたらこの判断は遅すぎたと思います。堤防を越える前に堤防時が耐えられずに決壊することだってあるのですから、そうなったら家で救助を待つことになっていたかもしれませんし、移動中に濁流に飲まれていたかもしれません。
次に警報が出たらもっと早く避難するためにも、反省を込めて避難までの迷いを残しておこうと思います。
命の危機が迫ってもいろいろな迷いで行動できなくなるということがよくわかりました。
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