正常性バイアスを実感した話

生活

どうも、まんますです。
今日は私が今回の台風で避難する決断をさせてくれた2つの知識について。

今回の台風19号で警報が出て即避難はできませんでしたが、私が家に留まることを選ばなかったのには過去にテレビで学んだ知識が大きかったです。
知っている方も多いでしょうが、今日はそれをご紹介しようと思います。

人間は危機を感じても人ごとに感じてしまうことがある

もう十年以上前になると思いますが、テレビでとある実験企画が行われていました。
嘘の会議を行い、被験者以外全員サクラ。会議中に火災警報器が鳴ったらいつ逃げ出すのかというものです。

サクラの人は火災警報器が鳴っても何事もないかのように会議を続けます。結果、何人もの被験者は火災警報器が鳴ってもそわそわはするものの逃げ出さず、延々と火災警報器が鳴り、嘘の煙まで入ってきたのに”周りの人が逃げなかったから大丈夫だと思った”という理由で席を立ちませんでした。
この結果が当時の私には衝撃的でした。特に日本人は周りと同じ行動を取りやすいですが、ここまで命の危機が迫っても逃げないものかと。

心理学用語では「正常性バイアス」と名前がついているそうで、災害などに直面した際に心が過剰に反応し疲弊しないように「自分はまだ大丈夫」と状況を過小評価してしまうそうです。

私のこのVTRから集団の心理というのは恐ろしいと言うことを知りました。十数年前のテレビ番組にも関わらず今でも鮮明に覚えているので余程の衝撃だったのだと思います。
なので、人間は危機が迫ってもそう簡単に逃げる思考にはならない生き物だから周りが大丈夫だと思っても逃げなくてはいけないという気持ちがありました。

津波てんでんこ

もう一つ私に避難する決断をさせてくれたのは3.11の時に「釜石の奇跡」で有名になった「津波てんでんこ」です。
津波が来たら各自自分の命は自分で守れ、家族ばらばらでいいから高台に逃げろというような意味のこの言葉が最終的に私が一人でも避難しようという思いを後押ししてくれました。

最終判断を下すのは自分で、自分の命は自分しか守れない、命を守るには私は避難しなければならないと思いました。家族には危険性も伝えた、最悪の場合の緊急避難場所になりそうな場所も伝えた。もうあとは各自の責任で避難場所を選ぶしかないと決断ができました。

心理状態を知っておくと原動力になる

他にも近年の災害時の報道から学ばせていただいていることもありますが、約十年近く前に学んだこの2つのことが私の中で災害時の行動に大きな影響を与えてくれました。

人間の心理はこういうものということを知っていなかったら私も「まだ大丈夫」と思っていたかもしれません。
結果的には避難しなくても大丈夫でしたが、行動に関する心理学や言い伝えを学んでおくといざというとき身を助けることになると実感しました。

正常性バイアスと集団心理の恐ろしさを教えてくれたあのVTRは教材として流して欲しいくらいです。

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